JDIG版 DITA per Day

■DITA per Day について
「DITA per Day」は、 DITAスタンダード技術委員の元リーダーであり、技術情報の戦略や実践、非構造化情報を役立ち、かつ価値あるものにするためのコンサルティングで知られているDon Day氏が、自身のコンサルティング会社のブログで提供しているDITAのコラムです。
DITA の各要素についての解説、 OASIS 言語仕様からは読み説けない要素それぞれが持っている機能について、彼ならではの視点が展開されています。2014年3月現在、16 本のタイトルが掲載されています。

このJDIG版DITA per Dayは、Don氏と個人的なつきあいも深いJDIG議長 関根 哲也が、日本のDITAユーザーのために正式に許可を得て、和文にして掲載していきます。
さらに、ナレッジベースとしてご活用いただけるように、翻訳出版準備中の「The DITA Style Guide」からの情報や、コメントを加えています。また、適宜、実際のDITAコードサンプルも追加します。
順次、追加していきます。ご活用ください。
DITA per Day原典URL:http://contelligencegroup.com/ditaperday/

 関根 哲也


■dita要素
DITA の中で最も重要と言えない要素は何でしょう?逆説的な言い回しですが、<dita>要素と言えるでしょう。この要素は一つ以上のDITA トピックを含むコンテナーを定義しますが、構造の表現としては何の形式的な意味も持っていません。並行で作業したり、負荷の軽減のために幾つかのトピックを一つのユニットファイルとしてグループ化するために使ったりします。特にワードプロセッサーベースのFrameMaker、Simply XML、Quark XML Autorなどでファイルベースのコンテンツを扱う時に利用できます。

ご存知ですか?
<dita>コンテナーにトピックをトピック参照として個別に扱うことができます。つまり、具体的には、好きな順序でトピックを参照したり、実際の出力のために入れ子(階層化)することができると言うことです。さらに、内容参照で他のトピックを必要に応じて置き換えて参照したりもできます。こういった意味で、<dita>コンテナーは、より効率的なファイルベースの保管と組織化のための分類による一種のトピック貯蔵庫もしくは倉庫として使えます。将来的にCMSベースの分類がより便利になった時には、要素におけるグループ化の利便性はどちらかと言うと必要性のないレガシーな活用法として障害となるでしょう。利便性に溺れず、節度を以って適切に利用しましょう!

■Composite(ditabase)トピック
composite もしくは ditabase トピックは複数のトピックをまとめ、一つのトピックに入れ子にするという役割においては今は、時代遅れのものになっています。
Composite もしくは、ditabase 情報型は、ditamap がまだ創造される前のDITA 聡明期に、発行物のためにトピックをまとめるための術として開発されています。
ditabase composite トピックは、どの情報型のトピックでも入れ子に許可しています。
トピックをまとめるための手法としては、より優れたditamap が提供されていますので、ditabase よりはditamap を使うことがベストプラクティスです。
とは言え、ditabase にも情報の再利用のためのコンテナー(ライブラリー)としての利用価値があります。なぜなら、ditabase トピックは、コンセプト、タスク、リファレンスなどの情報型要素の全てを同一のトピックに含ませることができるからです。これは内容参照元情報を再利用文字列などとして単一のトピックで管理するときに役に立ちます。
ditabase を情報型を混ぜ合わせた出力のために使うことは決してお勧めできません。どうしても必要なケースでは、chunk 属性を代わりに使ってください。
ditabase トピックのルート要素はdita です。

■コードサンプル
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<!DOCTYPE dita PUBLIC “-//OASIS//DTD DITA Composite//EN” “ditabase.dtd”>
<dita xml:lang=”ja-JP”>
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<title>DITA per Dayについて</title>
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<p>「<keyword>DITA per Day </keyword>」は、 DITAスタンダード技術委員の元リーダーであり、技術情報の戦略や実践、非構造化情報を役立ち、かつ価値あるものにするためのコンサルティングで知られているDon Day氏が、自身のコンサルティング会社のブログで提供している DITAのコラムです。</p>
<p>DITAの各要素についての解説、OASIS言語仕様からは読み説けない要素それぞれが持っている機能について、彼ならではの視点が展開されています。2014年 3月現在、 16本のタイトルが掲載されています。</p>
<p>このJDIG版 DITA per Dayは、Don氏と個人的なつきあいも深い JDIG議長が、日本のDITAユーザーのための正式に許可を得て、和文にして掲載していきます。</p>
<p>さらに、ナレッジベースとしてご活用いただけるように、翻訳出版準備中の「<keyword>The DITA Style Guide</keyword>」からの情報や、コメントを加えています。また、適宜、実際の DITA コードサンプルも追加します。</p>
<p>順次、追加していきます。ご活用ください。</p>
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